ありがとう、町子連(2024年2月)
本年度をもって一つの団体が幕を閉じることになりました。
「町子連」でお馴染みの中井町子ども会育成指導者連絡協議会です。
中井町子連は、子ども会育成会長などの協議会として、中井っ子の育成に大きな役割を果たしてきました。
かつては子ども会対抗のソフトボール大会など活発な時期もあったと聞いています。
児童数の減少に伴い、各子ども会が休止する中にあっても、本町の子ども会加入率は6~7割と県内トップでした。
自治会やお祭りを通した地域との密接な関わりが背景にあると思われます。
足柄上地域1市5町で、子連が相次いで解散する中、唯一残ったのが中井町子連でした。
厳島湿生公園などでの「自然観察体験」、中央公園や改善センターを使っての一大イベント「中井っ子全員集合」などのほか、ブロックごとの懇談会なども行い各子ども会を支えました。
3分の1世紀を超える山形県戸沢村との青少年ふれあい交流も、青少年指導員と共に支えてきました。
事業開催や対外的な事務なども本部役員が主体となって行ってきました。
新型コロナが転機となりました。
事業中止を余儀なくされ、指名委員会の発足すらできない中、本部役員は任期を自ら延長し、コロナ後の活動再開を準備してきました。
わたしも十数年来関わってきましたが、本部役員の粘り強さには敬服しました。
しかし昨年9月、震生湖誕生100年の節目に行った「生物多様性ハイク」が事実上の最後の活動となりました。
子連の働きは本部役員だけでなく、育成会長をはじめ多くの方々に支えられてきました。
感謝とともに、その果たした役割をどう引き継いでいくか。数年来、わたしなりに腐心してきました。
町教育委員会は令和4年度に、地域と学校の関わりをさらに強めようとコミュニティースクール制度を導入し、その「目指す子ども像」を「地域とつながり、地域を学び、将来の魅力ある地域づくりを担える子ども」としました。
先月号で取り上げた「学校応援隊」も立ち上がり、生物多様性ハイクで生まれたハイキングコースは、総合型地域スポーツクラブ発足を目指す「里都まちぷらっとスポーツ」に引き継がれ、観光資源の可能性も秘める自然観察体験は、人材育成も含めた事業へと準備を始めています。
学校や地域を軸にしながら、中井っ子を支え育む活動が依然求められています。引き続き皆さまのお力をお貸しください。