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最大震度の中井(2024年9月)

8月9日午後7時57分、県西部を震源とするマグニチュード5.6の地震が発生し、中井町などが最大震度5弱を観測しました。

町内水道施設の緊急遮断弁が作動、一時断水が生じ、それが漏水との誤報につながりましたが、報道機関には即訂正を依頼しました。
屋根瓦が落ちる、石像が倒れるなどの被害がありましたが、幸い消防・救急などの出動はなく、町内パトロールと並行しながら、避難所開設判断には至りませんでした。

震度5弱は東日本大震災以来であり、県西部を震源とする大きな地震は27年ぶりになるそうです。
それ以上に驚いたのは、14日夜に震度3、15日夜に震度4と、余震とはいえ、いずれも中井町が最大震度を観測したことです。

「どうして中井が揺れるのか!」

水道施設の緊急遮断弁は、町内6か所の配水池に設置され、それぞれに震度計が付いており、震度5弱で作動します。
9日はそのうち5か所が作動しましたので、震度計の位置に関係なく、5弱の揺れに見舞われました。

また、神奈川県温泉地学研究所に確認したところ、フィリピン海プレートと北米プレートの境界で起こった逆断層型で、1週間程度で収束するとの見通しでした。

町として今回、そうした皆さまが知りたい情報も、可能な限り細やかにSNSなどでお知らせしました。
マルチチャンネルの周知を目指していますが、防災行政無線も限界はあるので、ぜひLINEをお使いの方は、中井町のLINEもご登録ください。


一連の地震と並行して、2つの災害関連対応に追われていました。
ひとつは本町と3分の1世紀以上かかわりのある山形県戸沢村が7月26日の豪雨災害を受けたことへの支援、もうひとつは8月8日から1週間の南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)への対応です。
南海トラフ地震への警戒は初めてのことでありましたが、9日の地震で、直接の関連は薄いものの、備えの重要性を教えられました。

また、戸沢への支援は、平成30年災と呼ばれる前回の豪雨よりも被害が大きかったのですが、村長の英断で、27日から3日間、予定通り青少年ふれあい交流が本町で行われました。

その後、議会のご理解を得、専決処分で、災害時相互応援協定に基づくお見舞金と土嚢袋など緊急支援物資を、8月1日に私自身がお届けできました。

戸沢村長に緊急支援物資をお届けしました

戸沢村への募金は町民の方のお声で始まったものです。
「俺は行けないから頼むよ」
と握らされたご寄金に熱いものがこみ上げました。
それは一人ではありませんでした。
ありがとうございました。